日時 : 2017年10月11日(水)〜13日(金)
訪問先地域 : 神奈川県、新潟県
例年開催しております北海バネ株式会社・相互発條株式会社の2社合同「若手研修会」を本年も実施致しました。
若手研修会は優れた技術や経営手法・システム等を持つ異業種の企業様を訪問しております。
そしてどのような取り組み、システムで品質を向上させ、また顧客満足を得て、そしてどのように会社を成長させていっているのかを実際に目で見て耳で聞き、それにより得た物を自社に持ち帰り展開し、会社及び個々人の成長の糧とする事を目的としております。
今回も訪問させて頂いた企業様から様々な良い刺激を受け、非常に有意義な企業視察となりました。
【1日目】発表会・講演会 会場:ホテルモリノ(神奈川県)
【2日目】企業視察
●株式会社井関新潟製造所 様(新潟県三条市)
●エヌ・エス・エス株式会社 様(新潟県小千谷市)
【発表会】
テーマ 「私たちのモノづくりと私たちの品質づくり 〜順守と適応〜」
発表者 相互発條株式会社 社員2名
北海バネ株式会社 社員2名
「私たちのモノづくりと私たちの品質づくり 〜順守と適応〜」というテーマで、北海バネと相互発條からそれぞれモノづくりと品質づくりに分かれて発表しました。
今回の発表会で筆者は「北海バネの品質づくり」の部分について担当したわけですが、日常業務で今回のような多くの人前で発表をおこなった経験が無く、不安が先行していたのが事実です。
発表用資料作成前の段階では「失敗しないように」とか「うまくしゃべろう」という事が常に頭の中にありましたが、それは本来の目的から逸脱していると感じました。
流暢なプレゼンをする事が今回の目的では無く、来場者(金融機関、川崎市職員、SH会員、日本規格協会職員の皆様)に当社の品質づくりとは何か、そしてどのようなシステム・ルールを順守し、どのように適用しているのかを伝える事が第一であると認識しました。
発表後、社内的な意見として数名から、分かりやすい内容であったという言葉をかけてもらいましたが、結果として相手にどれだけ内容が伝わったのかどうか本当のところは分かりません。
ただ自分なりに出来る範囲で対応できたかと判断します。
異業種の人にも分かり易い内容で資料を作成し、如何にして内容を伝えられるのか考え実行する事が今回の来場者(お客様)へのサービスであり、当社の適応なのだと考えます。
【講演会】
テーマ 「組織力と徹底力 〜良い企業の社員の共通点、悪い企業の社員の共通点」
講 師 明星大学 経済学部 関 満博 教授
初日に明星大学経済学部教授、関満博先生より、「組織力と徹底力 〜良い企業の社員の共通点、悪い企業の社員の共通点」というテーマで貴重な話を聞かせて頂きました。
1973年から現在までの日本経済の沿革と世界の中の日本の立ち位置。そして少子高齢化が進むこれからの時代に対し我々はどのように適応していくのかという視点で話をして頂きました。
ダーウィンの進化論を例にした話の中で「強い者が生き残るのではなく、変化に対応できるものが生き残る」という部分がありましたが、これは自分達の強みを活かし、また常に新しいことに挑戦することが今後の生き残り戦略として必要であると認識しました。
変化に対応し、また夢を持って同じベクトルで仕事を進める企業が良い企業であり、そして良い社員であります。
逆に皆のベクトルがバラバラで旧態依然とした風土の企業は今後生き残っていけないという事になります。
当社は現時点でどうなのか、また今後どうすべきなのかという事を深く考える機会となりました。
【株式会社井関新潟製造所 様 訪問】
井関新潟製造所様は創業者様の理念、【農家の方を過酷な労働から解放したい】という想いが現在も脈々と受け継がれています。
当社は井関新潟製造所様へ農業機械部品の一部を納品させて頂いておりますが、当社製品が創業者様の想いの一旦を担っているという事に改めて責任とそして誇りを感じました。
ギャラリーでは最先端の田植機やその他農業機械が展示され、またプロジェクションマッピングで会社の歴史、製品開発の取り組み、ものづくりの精神等が紹介されております。
製品は「乗って、触って、動かして」という事ができ、田植機の操作をVR(バーチャルリアリティ)で体験することが出来ます。
こういったお客様目線のサービスは、創業者様の理念が受け継がれ体現されているのだと感じました。
【エヌ・エス・エス株式会社 様 訪問】
エヌ・エス・エス(株)様は、年間1200件(昨年度は1000件目標)の改善活動を目標に活動され、その改善効果は大きな収益へと繋がっております。
今回の企業視察にて感じた事はエヌ・エス・エス(株)様では社員全員に改善意識が浸透しており、改善活動が習慣化されているという事です。
製造部門だけではなく、営業、生産管理、品質保証部も部門及び個人毎に改善目標が設定され、またその進捗状況は定期的に確認されます。
進捗が遅れている場合は部門全体でフォローアップし目標を達成させる仕組みとなっています。
日常的な困りごと、問題点は『気づき』としてメモを残す事で改善活動へのきっかけを作っており、改善のテーマ、効果は必ずしも大きなものでなくても良いという事を認識しました。
小さな改善の積み重ねが後に大きな効果を生むのだと考えます。
恥ずかしながら当社の年間改善目標件数は100件です。またこの目標件数も達成するかどうかは微妙なラインといえます。
今回の視察は改善活動へのアプローチの仕方を考え直す良いきっかけになったと考えます。
これは実施する側だけでなく、改善内容を評価する側も同様です。
当社は一つの改善テーマを考える上で、効果の大きさや改善内容の充実度を重視しすぎている傾向があります。
改善効果は大きいことに越したことはないですが、開始時のハードルを上げすぎても改善活動は推進していかないものと感じました。
この辺の考え方を変えるだけで年間の改善件数はもっと増えていくものと判断します。
この度は大変お忙しい中、工場見学をお引き受けいただき誠にありがとうございました。
みなさまの改善意欲、改善のスピード、改善件数には大変驚きました。
この見学を通して、改めて気づかせていただいたことがたくさんありました。
普段の気づきを大事にし、今後の改善活動に活かしておこうと思います。
ありがとうございました。
企業研修に参加しましたが、そこで「創業者の想いを伝承、継承できている会社」は、社員が明るく元気で、積極的あることや「時代に適応すること=企業として繁栄する」こと、「規則の遵守=当たり前になる事、即ち定着すること」などを学びました。
この度はお忙しい中、貴重な時間を割いていただき深く感謝申し上げます。
今回の視察で得た「気づき」、「改善」は確実に社内へ展開していこうと思います。
また活動は部分改善で終わらせず、継続的に行なう事を意識していきます。
発表会、講演、井関新潟製作所様視察、エヌ・エス・エス様視察、研修反省会と5つのイベントに参加した。
それぞれで学んだ事を、今後の仕事に生かしていきます。
この度は研修会に参加させていただきありがとうございました。
各企業の5Sの徹底はすごく良かったと思います。
この機会に我々も初心に戻り5Sから実施したいと思います。
この度はお忙しい中、お時間を割いて工場見学を受けて頂き、誠にありがとうございました。
この研修会を通して自分に足りないものは何なのか、自分は何ができるのか、どのような人にならなければならないのか、改めて考えさせられた貴重な経験となりました。
この度は研修会に参加させていただきありがとうございました。
講演会を聞き、2社を見学し、改めて身をひきしめて精進して行こうと思います。
大きなテーマであった「順守と適応」について、多くを学び得ることができた意味のある研修会でした。
これからの仕事や社内活動等にしっかりと、活かしていきます。
この度は、ご多忙な中貴重な時間を頂きましてありがとうございました。
改善・5S活動の進め方を当社でも見つめなおしていかなければならないと感じさせられる良い研修会となりました。
この度は若手研修会に参加させていただきありがとうございました。
井関新潟製造所様の5SやNSS様の改善等を拝見させて頂き、今後の業務に活かさせて頂きたいと思います。
ありがとうございました。
今回の研修会に参加し、自分たちが置かれている立場や環境を改めて見直す良い機会となりました。
近年は、お客様のニーズや環境もめまぐるしく変化しており、我々も変化に順応すべく、常に考え、変化をしていく必要を強く感じました。
若手研修会に参加させて頂き、有難うございました。
今回、勉強させて頂いたことを、綾瀬工場に展開します。
この度は、お忙しい中、工場見学をさせて頂きまして誠にありがとうございました。
我々の会社でも改めて学ぶべきことが多く、実践できるものは、即実践して参りたいと思います。
5Sの徹底は、常に肝に銘じ、仕事に励んでいきたいと思っております。
今回企業視察を受諾して頂きました各社様、ご多忙のところ懇切丁寧なご対応感謝申し上げます。
視察した2社様とも5S及び挨拶が行き届いており、大変気持ちよく見て回る事が出来ました。
今回の研修会を通してのテーマは「順守と適応」です。
視察先企業様がどのようなシステム・ルールを順守し、そしてどのように適応し成果をあげているのか参加者各々が感じとったものと思います。
視察して終わりでは意味がありません。
視察した内容を自社にどう展開し、そしてどのような結果になったのか評価してこそ視察した意味があります。
効果があればさらに水平展開し、効果が出なければ何が要因かを考える必要があります。
これが「順守と適応」という事になるのだと考えます。
今後ともご指導ご支援を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。
相互発條(株)・北海バネ(株)
代表取締役社長
岸 俊之